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ミート・ザ・シェフ

16/02/2022
ジュリアン・カディウ料理長

「カディウシェフの持ち味とも言える、フランス料理と日本料理を融合させた独創的な料理テクニックは、パリのミシュラン星付きレストランでセレブシェフたちと働いていくうちに磨かれました。

ジュリアン・カディウシェフは、ザ・ペニンシュラ北京、「ジン」の料理長に就任。「ジン」は神秘的な中国庭園を思わせるスタイリッシュなセッティングで、アジアにインスパイアされた近代的なフランス料理をご提供するユニークなダイニングスポットです。フランス出身のカディウシェフ。その輝かしいキャリアからは、ミシュランの星を戴くパリ有数の様々な高級レストランで料理の腕を磨いたシェフの歴史を垣間見ることができます。過去に勤めていたレストランでは、アラン・デュカスや小林圭などのスターシェフたちに師事する機会に恵まれました。シェフは2017年7月、「ジン」に着任。以前は香港のミシュラン推奨「アッパー・モダン・ビストロ」に勤務した経験を持ちます。

カディウシェフが料理人を志すきっかけとなったのはわずか9歳の頃の出来事でした。家族や親類の集まりで父のいとこの焼いたうっとりするほど美味しいチョコレートムースがジュリアン少年の心をとらえ、料理人の道を夢見るようになったのです。カディウシェフは下積み時代、パリの1つ星レストラン、「ラ・グラン・カスケード」にて、Demi-Chef de Partie(デミ・シェフ・ド・パルティ)としてフランス伝統料理のスキルを身につけました。2006年、カディウシェフにAlain Ducasse au Plaza Athénée(アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ)にて勤務。モダンフレンチ料理の巨匠のひとりであるアラン・デュカスのもとで、アプレンティスとして働くという生涯心に残る経験となりました。

その後、カディウシェフはデジタルメディアの企業「Unowhy」にて料理コンサルタントを2年間務めます。そこでカディウはギヨーム・ゴメス、フランソワ・アダムスキ、エマニュエル・ルノーといったフランス料理界のトップシェフたちとコラボレーションし、ユーザーが新しい料理法を学び、培うことができるインタラクティブなオンラインコンテンツの制作に携わりました。

2011年、カディウシェフはパリの「レストラン ケイ」のプレオープニングチームの一員として厨房に戻ってきました。日本人の著名な小林圭シェフのチームで副料理長として働くうちに、日本の味をフランス料理に採り入れるようになりました。この技法は現在、「ジン」でも活用されています。「レストラン ケイ」はカディウシェフの在職中、2012年に初のミシュラン2つ星を獲得しました。

2014年、カディウシェフはパリの「マンジェ」で初の料理長に就任しました。ここでは厨房で12人のチームを率い、また、ミシュランの星を戴くヤニック・アレノ、ティエリー・マルクス、アラン・パッサールら高名なシェフと連携して、才能豊かな若いシェフに伝統料理を伝授しました。そしてこの頃訪れた、微笑みの国タイで得た体験によって、アジア料理の多様性に対する不変の情熱が深く根付いていきました。1年後、シェフはパリ中央市場でプライベートシェフに就任しました。この職は地元フランスのマーケット、農家、漁師などから限定的に仕入れた季節の幸を使ってミシュランクォリティの料理を作るというものでした。

アジアに暮らし、アジアで働くことを熱望していたカディウシェフは、2016年に香港へ渡り、「アッパー・モダン・ビストロ」の料理長に就任しました。フレンチのビストロ料理と、小林圭シェフとともに働きながら身につけたテクニックを使用した高級日本料理を融合させた創作料理のメニュー。

2017年7月、カディウシェフは「ジン」の厨房を率いるべく招かれました。当時、「ジン」は北京で最もエレガントでイノベーティブなレストランのひとつとして営業2年目に入ったところでした。彼の得意とする美しく盛りつけられたモダン創作料理は、世界中の高級ワインや希少なクリュッグシャンパンとうまくペアリングされ、四季を通じて心に残るグルメ革命を生み出しています。

カディウシェフは、18歳の頃、アルバイトで写真のモデルをしてだけあり、厨房を一歩出ると、おしゃれやファッションを楽しんでいます。